福岡西方沖地震

2005年 3月20日 午前10時53分 《M7、震度7》

2005年 4月20日 午前 6時11分 《M5.8、震度5強》  

福岡沖玄界地震:玄界島は震度7だった (東大地震研)

今年3月の福岡沖玄界地震(M7)で、住宅などに大きな被害の出た玄界島では、震度7に達する揺れが襲った可能性のあることが、東京大地震研究所の分析で分かった。

東京都内で19日開催された福岡沖玄界地震に関する研究成果発表会で報告された。
 同地震は3月20日、福岡市中央区などで最大震度6弱を記録した。
被害の集中した玄界島には地震発生当時、地震計がなかったため同研究所の三宅弘恵助手らの研究チームが、余震記録を基に本震の揺れをシミュレーションで再現した。
 その結果、阪神大震災で記録された揺れよりは小さかったが、計測震度は6.5以上に達した。
計測震度が、5.5~5.9は震度6弱、6.0~6.4は震度6強、6.5以上は震度7と表示されるため、玄界島での揺れは震度7に当たることが分かった。同島内では標高差によって、揺れに違いはなかったという。 

=2005年12月19日 毎日新聞 =


2005年に発生した福岡沖地震の余震とみられる有感地震(震度1以上)が昨年末から続発している。

それまでの余震は、福岡沖地震の震源だった警固(けご)断層帯北西部(海側)で発生していたが、最近はより陸に近い博多湾に集中している。専門家は、05年に動かなかった警固断層帯の南東部(陸側)が動く予兆とも考えられるとして注意を呼び掛けている。
警固断層帯(約55キロ)は、福岡市東区志賀島の沖から玄界灘へ北西に走る断層と、福岡市中央区から福岡県筑紫野市へ南東に延びる断層で構成される。福岡管区気象台によると、有感地震は11年初めから今月9日までに16回観測。5回は昨年末から続いている。
うち4回は志賀島の南側で、断層帯の北西部と南東部を分ける境界域とみられる場所で発生している。南東部の断層は4千年前後の周期で大地震を発生させており「いつ起きてもおかしくない時期」(同気象台)といわれている。九州大の清水洋教授(地震学)は「必ずしも予兆が表れるわけではないが、最近の動向をみると、そろそろ断層が動く準備を整えてきた証しと考えられる」と分析する。
南東部の断層が動くと、福岡沖地震と同等以上の揺れが予想される。博多湾から断層が割れ始めれば陸地に向かうほど揺れが大きくなり、最大約1メートルの津波が発生する恐れもあるという。高知大の岡村真特任教授(地震地質学)は「博多湾は陸に近く、短時間で福岡都市圏に津波が押し寄せる危険がある」と指摘する。
一方、今月5日に発生したマグニチュード3.6の地震は、福岡市東区のアイランドシティ(人工島)近くが震源で、警固断層帯からは外れていた。人工島付近から筑紫野市にかけては宇美断層(約23キロ)が走っており、西南学院大の磯望教授(自然地理学)は「福岡沖地震の影響で近くの断層にひずみが残っており、そのエネルギーが開放されたのだろう」と説明。警固断層帯だけでなく、周辺断層の活動にも注意が必要としている。
=2016年3月16日 西日本新聞朝刊= 

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